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【世界のかたち、日本のかたち】米「ライオン」の怒りを中国政府は軽く見てはならない  大阪大学教授・坂元一哉

ドナルド・トランプ米大統領(右)と中国の習近平国家主席=2017年4月、米フロリダ州パームビーチ(ロイター)
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 米トランプ大統領について私のイメージを戯画的にいうと「ライオン」に乗った大統領。米国の現状に対する米国民の不満や怒り-政治、経済、社会、外交、さまざまな面で、米国は悪い方向に向かっているとの危機感を背景にした不満や怒り-が生み出した猛獣を、檻(おり)から出して乗り回し、米国と世界を大きく変えようとしている、というものになる。

 トランプ大統領が「ライオン」を操るかけ声は「アメリカを再び偉大に」が基本。これに「アメリカ・ファースト」、「雇用、雇用、雇用」、腐敗したワシントン政治の「沼の水を抜け」などが続く。大統領はこの1年半、これらのかけ声にそって約束した政策を次々に実行に移し、米国経済も絶好調だから、「ライオン」の熱狂は増すばかりである。

 世論調査によれば、米国民の過半数は大統領を支持していない。なかには、何とか弾劾でもいいから早くいなくなってほしい、と願う人もいる。だが仮にそうなった場合、騎乗者がいない「ライオン」はどうなるのか。誰かが檻に戻すことができるのだろうか。

 これはもちろん、米国の国内問題である。ただ、いまの世界はよかれあしかれ、米国を中心に動いている。世界のどの国もわれ関せずとはいかない。大統領のかけ声と「ライオン」の熱狂が自国にとって意味するものをよく見極めて、上手に対応する必要があるだろう。

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