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【主張】居合道の不正慣行 カネで買える権威なのか

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【主張】
居合道の不正慣行 カネで買える権威なのか

 甘すぎないか。剣道の伝統と権威を守る組織としての当事者意識が、まるで見えない。あしき慣習を排し、段位や称号の信頼性を取り戻す上でも、厳しい処断と調査をやり直すべきだ。

 競技団体の不祥事に通じるのは、一握りの者に強い権限が集中したことだ。居合道の場合、審査員に一度任命されると、長期にわたり委員を続ける慣例があった。過去に実態調査を求める声がありながら、全剣連は重い腰を上げなかった。閉じた組織が不正の温床になる、典型的な事例だ。

 八段や範士の有資格者は、剣道にかかわる人の尊敬の的という。それが今では、全国に約50人いる居合道の範士八段に疑いの目が向けられているのである。

 しかも、あらゆる武道の段位や称号の権威を揺るがした点で、今回の不正は、より罪が重い。

 段位認定などに伴う審査料は競技団体の財源の一つである。スポーツ庁は、同様の制度を持つ他の競技団体や組織に対し、強い態度で調査を指示してもらいたい。

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