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【正論・戦後73年に思う】「頑健な日本」の姿勢を見せよ 明治大学名誉教授・入江隆則

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 ≪中国は復讐を意図している

 次いで中国だが、同様に自分自身への回帰に向かっていくと考えられる。しかし、それは中国が繁栄した時代だった14世紀から17世紀にかけての明帝国に還(かえ)ろうとしているかのようだ。明朝時代の中国は、鄭和の艦隊の大航海が象徴しているように東シナ海や南シナ海のみならず、インド洋からアフリカ沿岸までをも、その支配下に置いていた時代だった。だから現代の中国の世界戦略である「真珠の首飾り」や「一帯一路」といった海と陸からの大中華帝国に似た時代だった。

 同時に今日の中国には「世界列強への復讐(ふくしゅう)」という戦略があるのも見逃してはならない。これは歴史家のアーノルド・トインビーがつとに指摘していたところで、19世紀以後の中国は1840年にアヘン戦争が起こり、その半世紀後の94年に日清戦争が起こっている事実から明らかなように、世界の「列強」からいじめられてきた歴史がある。今日の中国がそれに対する「復讐」を意図しているのが、アメリカの先祖還りとの重大な相違である。

 ≪期待を裏切ってはならない

 では日本はどうか。思い出すべきは、第二次大戦後の日本人が自虐的な東京裁判史観によって“洗脳”された事実である。戦争に至る過程で「すべて日本が悪かった」というのがその考え方である。同時に戦後日本の「超平和主義」も、アメリカが日本の復讐を恐れて、日本人の頭にたたき込んだ結果である。この問題については、彼らが第一次大戦のドイツの戦後から学習した側面がある。

 第一次大戦の敗戦国だったドイツは、勝者だった連合国によってさまざまな外的、軍事的な拘束を課された。将校の数が4000人を超えてはならないとか、10万人を超える軍隊を持ってはならないなどの規制である。

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