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【正論・戦後73年に思う】「頑健な日本」の姿勢を見せよ 明治大学名誉教授・入江隆則

 明治大学名誉教授・入江隆則氏
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 世界は目下、歴史的な大転換期に遭遇している。何からの転換かといえば、第二次世界大戦の長かった「戦後の時代」からの転換である。むろん「戦後は終わった」くらいのことなら、何年も、いや何十年も前からさんざん言われてきたことではある。しかし、当時の人々の目には「戦後」が終わったことは漠然と見えてはいても、その後に何がくるのかが必ずしも判然としていなかった。

 それがやっと見えてきたのがこの数年間の情勢であり、その意味ではやっと人々の目に「ポスト戦後」の姿が映じてきたようにみえる。それは世界有数の大国が、自分自身の内部に回帰していく時代として現れていると思う。

 ≪米国抜きの安全保障を考えよ

 まずアメリカであるが、トランプ大統領が述べた「アメリカファースト」という言葉について、いろいろ解釈もあるようだが、私はアメリカ大陸以外の世界からの関与からの撤退と考えればよいと思う。いわゆるモンロー主義への回帰だ。

 周知のようにモンロー主義というのは第5代大統領のジェームズ・モンローが1823年に述べた、アメリカとヨーロッパの相互不干渉を主張する外交政策の原則である。ここでヨーロッパが出てくるのは、ヨーロッパこそが当時の世界の実質的な全てだと見なされていたからである。

 従って、今日、同じことを言おうとすれば、ヨーロッパのみならず中東からアジアまでを含めた全世界から降りるということになり、それが「世界の警察官といった愚行は一切、やめる」というトランプ大統領の言葉になる。

 もちろん、直ちに在韓米軍を引き揚げるわけではないにしても、徐々にそういう方向にアメリカが動いていくことは確かだと考えなければならない。日本としても「アメリカ抜きの世界」の安全保障を今から考えておかねばならないだろう。

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