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【津田俊樹のスポーツ茶論】異能のJOC元事務局長の死を悼む

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 学生野球・東都大学リーグの亜細亜大学を応援していた。OBでもないのにジャガーをとばして、練習グラウンドに通っていた。リーグ戦が開幕すると、試合結果に一喜一憂していた。

 1年以上前だったか、闘病中の元事務局長から、突然、連絡が入った。

 「あす、病院を抜け出して神宮球場に行くから付き合ってくれ。伝えておきたいこともあるし」

 観戦後、神宮外苑ゴルフ練習場のカフェテラスで、ひと時を過ごした。

 「(2020年)東京五輪のとき、神宮球場を資材置き場にするなんて考えられん。ここは学生野球の聖地だぞ。レガシー(遺産)、レガシーと言いながら、国立競技場を建て替えるなんて。今度のオリンピックは、オレが目指してきたものとは違う。JOCがリーダーシップをとらなくちゃ。存在感が全くないんだから」

 今、思うと、この言葉が伝えておきたい「遺言」だったのかもしれない。

 2020年東京五輪・パラリンピックまで2年を切ったというのに、スポーツ界では不祥事が相次いでいる。猛暑対策、サマータイム導入検討など、開催に向けての課題も山積している。

 もう、歯に衣(きぬ)を着せない物言いを聞けない。それが悔やまれてならない。

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