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【国語逍遥】(100)清湖口敏 「日本文化の粋(イキ)」と読んだ河野太郎外相 外相が…出身だから仕方ない?  

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 とっさに私は、河野氏の出身地はどこだったかと考えた。だがすぐには思い出せず、ネットで調べてみたら神奈川県だった。

 〈首都圏か…。だからイキと言ったのだろうか。いや、まさか…〉

 スピーチの原稿には恐らく、「日本文化の粋をご堪能いただき」と書かれてあったはずである。この粋の字を外相は一瞬、どう読んだものかと迷い、沈黙してしまった。スイかイキかと悩んだ末に、イキを選んだものと思われる。

 国会の答弁などでは、大臣が文書やメモに書かれた漢字を読み誤るケースが後を絶たず、新聞ダネになったりする。今回の河野外相の「イキ」発言もその種の誤読だったのだろうか。NHKのアナウンサーも外相発言に忠実に沿ってイキと伝えたが、番組の事前の打ち合わせで何らかの議論はなかったのだろうか。

 私が外相の出身地を考えたのは、日本の風俗史上、「上方のスイ、江戸のイキ」が定着している、つまり「粋」の読み方が西と東とで異なることに思い当たったからである。地域限定の言葉遣いを方言と定義するなら、漢字の読みにも方言があることになる。

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