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【主張】田んぼダム 豪雨被害を減らす知恵だ

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 田んぼダムの特徴は、農家の協力が得られれば、速やかに実施できる点にある。しかも費用が安い。水田の排水口に、小さな穴の開いた調整板を1枚、セットするだけで済む。

 個々の水田にたまる水は浅いが、水田群の面積は広大なので、総貯水量は、万トン単位の規模になる。たまった雨水は調整板の穴からゆっくり流れ出るので、稲が水に漬かり続けることはない。

 「早く・安く」「浅く・広く」が真骨頂だ。美しい水田が広がる瑞穂国ならではの洪水対策である。大型ダムと異なり、環境への影響も避けられる。

 だが、残念なことに西日本での知名度は高くない。洪水を完全に防ぐことは難しくても、被害の軽減には有効だ。全国規模での展開は検討に値しよう。

 気候変動に伴う災害から人命や財産を守るには、被害を抑えるための治水事業など、国による「適応策」の充実が急がれる。

 田んぼダムは格好の適応策だ。普及のためには水田に関わる農林水産省と河川を担当する国土交通省の連携が不可欠である。

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