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【黒沢潤のスポーツ茶論】FIFAの「館」に棲む亡霊

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 これにかみついたのが欧米メディアだ。ロイター通信は「FIFAを辱めるものだ」と批判。AP通信も「汚職後、信頼回復に努める(FIFAの)新体制を不快にさせた」と断じた。

 一国の元首からの「招待」をダシに、FIFA倫理委員会の裁定を“骨抜き”にする-。ブラッター氏の行為は、サッカー界のモラルへの重大な挑戦と映る。

                  

 彼が職を追われる契機になった汚職事件の摘発は、15年5月27日、スイスの風光明媚(めいび)な土地に立つ豪華ホテル「ボーオーラック」が起点となった。

 「ドアまで来てください。さもなくばドアを蹴飛(けと)ばして中に入ります」

 スイスの捜査官たちはこの日未明、FIFAの会議のため宿泊した幹部たちの部屋を急襲。ドア越しにこう言ってすごむと、眠い目をこすって出てきた重鎮らを一網打尽にした。

 容疑は米国舞台の収賄や不正送金など。当時ニューヨーク赴任中で、米連邦捜査局(FBI)が捜査を主導する事件をあわただしく連日取材しただけに、今も記憶に鮮明に残る。

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