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【日曜に書く】後世に残る日本代表の戦い 語り継ぐ大切さを考える 論説委員・佐野慎輔

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【日曜に書く】
後世に残る日本代表の戦い 語り継ぐ大切さを考える 論説委員・佐野慎輔

サッカーW杯ロシア大会、日本代表はポーランドに敗れたものの決勝トーナメント進出を決めた(中井誠撮影) サッカーW杯ロシア大会、日本代表はポーランドに敗れたものの決勝トーナメント進出を決めた(中井誠撮影)

 ベルギーやポーランドとの戦いはもちろん、監督交代に始まった3カ月の動きと選手たちの心の機微。間違いなく後世に語り継ぐべき戦いである。

 このところ改めて語り継ぐ、書き残す大切さを考えている。靖國(やすくに)神社の広報誌、「靖國」への寄稿を依頼されたことがきっかけで、戦没アスリートに思いをはせている。

戦に散った選手たち

 沢村栄治、景浦将、吉原正喜…プロ野球在籍者73人は東京ドーム敷地内に建つ「鎮魂の碑」にその名が刻まれる。

 学生野球や社会人野球などで活躍した嶋清一、楠本保、島田叡ら167人は野球殿堂博物館内にある戦没野球人モニュメントに名を残す。

 では戦没オリンピアンはというと、すぐ浮かぶ名がある。西竹一。1932年ロサンゼルス大会馬術の金メダリストは激戦の硫黄島での最期が映画にもなった。36年ベルリン大会棒高跳び、「友情のメダル」の大江季雄はフィリピンのルソン島で27歳の生涯に幕を下ろした。

 しかし、彼ら戦没オリンピアンがどう顕彰されたか寡聞にして知らず、幾人が戦地に散ったかもつまびらかではない。

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