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【正論】リアリズムで対北交渉を進めよ 新潟県立大学教授・袴田茂樹

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 和平ムードには危うさが見える

 次に、北朝鮮のCVIDが実現不可能だと考える理由を3点挙げよう。第1に、よく言われることだが、イラクのフセインやリビアのカダフィらの運命を繰り返さないためには、核保有が絶対に必要だと金正恩氏は確信している。

 第2は、1994年のブダペスト覚書の結果も金正恩氏は熟知している。つまり、ソ連邦崩壊後、核兵器やミサイルを大量に保有していたウクライナに対して、米英露などの大国の首脳が、独立と主権を保証する代わりに核とミサイルを放棄するよう求め、ウクライナはそれに応じて覚書に調印した。しかし、露にクリミアを「併合」され、ウクライナ東部への露の干渉は今も続いているが、米英もそれらを阻止できなかった。

 もしウクライナが核を保有していたならば、この事態はあり得なかったと考えられる。大国首脳との約束も国際社会では紙くずだと金正恩氏は確信したはずだ。イラン核合意からの米国の離脱も(5月8日)、この確信を強めた。

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