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【正論】『終わった人』をいかに減らすか 高齢者が働きやすい環境づくりを 双日総合研究所チーフエコノミスト・吉崎達彦

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 ≪好条件で処遇されない再雇用

 謎解きの手掛かりは、増えた働き手の中身にありそうだ。今年になってからの就業者数の増加分を調べてみると、男女比はほぼ半々で、年代別にみると実に約半分を65歳以上が占めている。

 考えてみれば、当たり前の話なのである。この国には若い男性のリザーブがもうあまり残っていない。それで人手不足になっている分を、女性と高齢者が埋めてくれている。人生100年時代、なるべく長く働きたいという人は少なくないはずだ。おそらく今年に入ってから定年後の再雇用契約が一気に増えたのではないか。

 しかるにその処遇はあまり好条件ではなかったようで、消費の拡大にはつながっていない。言い尽くされたことではあるが、日本経済に必要なのは生産性の向上と「賃上げ」ということになる。

 とはいえ、高齢者や女性が労働市場におけるニューカマーになっているのは歓迎すべき方向といえよう。外国人労働力の受け入れ拡大の議論も始まっているが、まずは日本人の就業率向上を考えるのが先決であろう。特に高齢者の方々に長く働いてもらうことは、社会の要請から言っても、ご本人の健康面から言っても望ましいことといえよう。

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