産経ニュース

【津田俊樹のスポーツ茶論】JOCは「日大問題」で汗をかけ

ニュース コラム

記事詳細

更新

【津田俊樹のスポーツ茶論】
JOCは「日大問題」で汗をかけ

日本大学の田中英寿理事長(千村安雄撮影) 日本大学の田中英寿理事長(千村安雄撮影)

 海外の報道機関が伝えた交友関係についても尋ねたが、「本人が否定しているのだから、それを信じるしかない」と、徹底した「田中擁護論」にはねつけられてしまった。それだけ、触れられたくなかったのかもしれない。

                □  □

 国際オリンピック委員会(IOC)の五輪憲章第1章に、IOCの役割が記されている。

 《スポーツにおける倫理の振興、優れた統治およびスポーツを通じた青少年の教育を支援、奨励するとともに、フェアプレーの精神がすみずみまで広まり、暴力が閉め出されるべく努力すること》

 IOCは人種・女性差別、暴力に対して妥協しない。弁護士出身のトーマス・バッハ会長は、コンプライアンス(法令順守)に厳しい。「2020年」を控える日本で起きた悪質タックル問題の推移、処理を注視している。対応を誤れば、思わぬ事態を招くかもしれない。

 日本アメフット協会はJOCの準加盟団体である。6月上旬に開かれたJOC理事会で、一連の問題は取り上げられなかった。

 これだけ耳目を集めているのに「正」も「準」加盟もない。副会長職に就いていた田中氏が渦中の人になっているのだから、対岸の火事ではすまされない。

 JOCは、強い指導力で暴力を一掃する道筋をつける責任を担っている。危機感をもって汗をかくときである。

「ニュース」のランキング