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【論壇時評】7月号 終わらない「トランプ劇場」 貿易戦争から北の非核化まで 論説委員・井伊重之

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 「米朝核交渉と日本外交」(世界)で田中均元外務審議官は、北朝鮮の非核化について問題提起している。「北朝鮮が自分たちの安全のために核兵器を持つという判断を変え、国際社会との共存を図る選択をするか否かがこの問題のすべてだ」と強調する。

 そのうえで「日本における真の利益とは、いかに安定的な朝鮮半島を作るかだ。それには非核化が大前提だが、それだけで朝鮮半島の平和が成るわけではない」と指摘する。田中は「日本が包括的な戦略を描いて米国側に提言していかないとならない。そのためにも日本自身が外交戦略を持たなければ、日本は取り残されることになる」と日本外交にも警鐘を鳴らす。

 「北朝鮮の非核化は不可能だ」(Voice)で、米朝会談に先立って行われた南北首脳会談に疑問を投げかけるのはジャーナリストの櫻井よしこだ。その会談で韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、経済制裁で窮地に追い込まれた北朝鮮を救い、南北統一に向けて軍事的な敵対関係の終息を目指したとみる。

 そして南北の平和攻勢による宥和(ゆうわ)ムードを警戒する。「『金委員長が妥協しているのに和平を台無しにする気か』と非難する国際世論が生じれば、米国は北朝鮮に軍事オプションを行使しにくくなってしまう」という。雰囲気に流されない冷徹な目が欠かせない。(敬称略)

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