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【オリンピズム】嘉納治五郎と幻の東京大会(13)国威発揚に利用されたベルリン

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 政治的に利用され、国威発揚の手段とされた五輪。嘉納はこうした状況を冷静なまなざしで見つめ、改めて柔道の理想を語る。

 「オリンピック・ゲームズはかなり強いナショナリズムに傾いており、競技柔道を発展させることはその影響を受ける。柔道は芸術、科学として、いかなる外部からの影響(政治的、国家的、人種的、財政的など)にも拘束されない。すべてが終局の目的である人類の利益へ向かうべきものである」

 一方、40年大会に「東京」が立候補していた日本は、ベルリンに大選手団を送っていた。その数は249人(役員70人、選手179人)。開会式前日の7月31日に東京開催が決まり、大会への関心が高まる中、選手たちは期待に応え、目覚ましい活躍を収めた。

 獲得したメダルは金6、銀4、銅10の計20個。後に「友情のメダル」と呼ばれるのは西田修平と大江季雄の陸上棒高跳び。5時間を超える死闘の末に、2位と3位を分け合い、順位決定戦を行わなかったことから「ともに2位」との思いでメダルを分け合った。競泳では200メートル平泳ぎで前畑秀子が優勝し、競泳女子初の金メダルに輝く。ラジオ実況したNHKの河西三省は「前畑がんばれ! 前畑がんばれ!」「前畑リード、リード」と繰り返し、白熱したレースを伝えた。

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