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【日曜に書く】河野太郎外相が「勝負色」の赤ネクタイに秘めた思い 論説委員・清湖口敏

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 むろん河野氏に赤のネクタイを選んだ理由を確かめたわけではない。だが、あの赤には、王毅氏が推量したであろう「気持ち」とは全く逆の思いが秘められていたものと信じたい。すなわち、河野氏は赤のネクタイで戦う気持ちを鼓舞したのではなかったか。視線を落とせば胸元のVゾーンを飾る赤が目に入り、自己主張への闘志が燃え立つ。色彩心理学からも十分に考えられることである。

武将も好んだ勝負色

 赤を身に着けるとテストステロンとかいう男性ホルモンの一種が分泌され、攻撃性を高めるとの説がある。「おばあちゃんの原宿」として知られる東京・巣鴨では、「赤色を見ると血行が良くなる」として赤のパンツが女性に人気なのだとか。

 古来、日本には太陽信仰があり、太陽の炎に通じる赤色を神聖視してきた歴史がある。血の色と関係があるともいわれており、神社の鳥居が赤いのも、慶事に赤飯でお祝いをするのも、赤に魔よけの力があると信じられてきたからだろう。

 武将も赤を好んだ。赤は戦場で目立つうえ、強さの象徴でもあった。甲斐の武田軍をはじめ真田幸村、井伊直政の軍団も武具、装飾を赤を基調とする色で統一した。世に名高い「赤備え」の編成で、彼ら軍団がめっぽう強かったことから赤には最強、精鋭のイメージが一層強まっていく。今でも赤は勝負事に好んで使われている。

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