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【正論】玉虫色の米朝合意をどう読むか モラロジ-研究所教授、麗澤大学客員教授・西岡力

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 拉致組み込みは大きな外交成果

 金正恩氏は父の死後、父ができなかった日本からの過去清算資金を取ることで、父の権威を乗り越えたいと考えていた、という内部情報がある。金正恩氏の狙いを安倍晋三首相とトランプ大統領は十分承知し、CVIDを呑(の)め、呑んだら日本が多額の経済協力をするというメッセージを送ったのだ。トランプ大統領の立場では、自分が金正恩氏と行うディールの中に日本が出す資金を見せ金として組み込んでいるのだ。トランプ大統領が拉致問題を取り上げたのは、安倍首相の熱意や人道主義の立場だけではない。自国の財布は開かず、かわりに日本の資金をディールに使おうとしているのだ。

 日本から見ると米朝首脳のディールに拉致問題が組み込まれたことは、大きな外交成果だ。米国の軍事圧力を拉致解決の後ろ盾に使うことができる構造を作り上げたことになるからだ。日本は蚊帳の外などではなく、米朝のディールの一角に拉致問題解決と経済協力を組み込ませることに成功した。

 次は、日朝の裏交渉だ。そこで全被害者の即時一括帰国が実現できると判断したとき、安倍首相が果敢に平壌を訪れ、金正恩氏と最終談判をするしかない。(モラロジー研究所教授、麗澤大学客員教授・西岡力 にしおか つとむ)

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