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【正論】玉虫色の米朝合意をどう読むか モラロジ-研究所教授、麗澤大学客員教授・西岡力

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【正論】
玉虫色の米朝合意をどう読むか モラロジ-研究所教授、麗澤大学客員教授・西岡力

西岡力・モラロジー研究所教授、麗澤大学客員教授 西岡力・モラロジー研究所教授、麗澤大学客員教授

 来週にも始まるポンペオ米国務長官と北朝鮮当局者の協議で、北朝鮮側が在韓米軍基地査察や米軍撤退などを持ち出せば、今回の首脳会談でトランプ大統領がだまされたと分かる。そうなれば「北朝鮮の安全の保証」を無効にして、厳しい軍事圧力をかけるだろう。

 なぜ米国は「北朝鮮の非核化」という語を求めず、「朝鮮半島の非核化」という語を使うことを許容したのか。金正恩氏が核ミサイルを米国に持ち出されることを容認する決断をしたが、国内の動揺を抑えるために言葉上は過去に使ってきた「朝鮮半島の非核化」を使わせてほしいと懇願した可能性がある。首脳会談の前日夜に行われたポンペオ国務長官の会見でも「朝鮮半島のCVID(完全で検証可能、不可逆的な非核化)が、米国が受け入れられる唯一の結果」と語っていた。この時点で用語では譲るが、実態では譲らないというディール(取引)が米朝間で成立していたのかもしれない。

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