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【正論】海洋の危機に国際的統合機関を 日本財団会長・笹川陽平

日本財団の笹川陽平会長(栗橋隆悦撮影)
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 ≪これ以上の負荷に耐えられない≫

 海洋環境の悪化が急速に進んでいる。漁業資源の枯渇、海の温暖化、酸性化、プラスチックごみの流入-。どれも人口が急膨張した人類の社会・経済活動が原因である。海はこれ以上の負荷に耐えられず、このままでは早晩、人類の生存が危ぶまれる事態となる。にもかかわらず国際社会の危機感はなお希薄で、肥大化した国際機関も十分に対応できていない。

 海には毎年1000万~2000万トンのごみが投棄され、80%をプラスチックごみが占める。世界のプラスチック生産量は2014年時点で3億1100万トン、50年前の20倍を超す。海を漂ううちに紫外線や波の力で5ミリ以下のマイクロプラスチックとなり、食物連鎖を通じて小型魚から大型魚さらに人間の体内にも取り込まれる。

 汚染は地球規模に広がり、欧州連合(EU)は5月、ストローなどプラスチック製品の製造禁止と25年までにプラスチックボトルの90%を回収する方針を加盟各国や欧州議会に提案した。国連も今年1月、代替品の開発などを検討する専門家グループの設置を決め、わが国もプラスチックの大量削減に向けプラスチック資源循環戦略の策定に乗り出した。

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