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【国語逍遥(98)】昼の社内で あなたなら、どんな挨拶を? 清湖口敏

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 「こんにちは」があとに続く言葉の省略によってほとんど意味をもたない挨拶語になっているのと同様に、「お疲れさま」も、実際にねぎらいの場面で使われることはあるにせよ、大抵は原義を意識したり相手の疲労度を斟酌(しんしゃく)したりすることなく使われているのが実情ではなかろうか。

 「ほんのつまらないものですが」「つまらないものなら要らない!」-贈答の挨拶をネタにした漫才のギャグだが、社を退出するとき「お先に失礼します」と挨拶して、「失礼と思うくらいなら帰るな!」と返す人がいるとは思えない。

 古い話で恐縮だが、かつて毎日新聞(大阪発行)に次のような話が載った。

 阪神高速道路の料金所で収受員が常々、ドライバーに「まいど」「おおきに」と声を掛けていたところ、初めて利用するのに「まいど」とは何事か、「おおきに」なんて意味不明だ-との苦情が寄せられた。

 同道路公団は「一人でも不快に感じる人がいれば無難な表現にかえる」として平成10年10月、「挨拶は標準語で」との指示を出した。いちゃもんをつける方もつける方なら、言いなりになる公団も公団である。この“まいど・おおきに追放令”には強い反発が起き、翌年1月、指示は白紙撤回されたのだった。

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