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【主張】がんゲノム医療 患者第一に堅実な歩みを

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【主張】
がんゲノム医療 患者第一に堅実な歩みを

 検査の結果、親子や兄弟姉妹に影響の深い、家族性の変異が見つかる場合もある。結果を知りたくない、という選択も尊重すべきだろう。一方で、知る選択をした人には、親族間でどう情報共有するかも含め、医師や遺伝カウンセラーの支援が不可欠である。

 欧米に比べて日本は立ち上がりが遅れた。皆保険で使うには、全国で均質ながんゲノム医療を受けられる態勢が必要だが、現状はいかにも心もとない。

 厚生労働省は、11の中核拠点病院と100の連携病院を指定し、準備を進める。質の担保は不可欠である。情報管理や社会的な環境整備も課題だ。患者が迷わないようにしてもらいたい。

 がんになった時点で遺伝子変異を調べ、治療法を選ぶ時代がいずれ来るだろう。今はまだ過渡期だ。患者の不安に寄り添い、堅実に進めることが求められる。

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