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【海峡を越えて 「朝のくに」ものがたり】(19)イムジン河と北の国歌 「日本人は統一に反対」の嘘

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 分断の悲劇痛む若者

 『イムジン河(がわ)』という名曲がある。半世紀前の昭和43(1968)年2月、加藤和彦、きたやまおさむ、はしだのりひこ、の「ザ・フォーク・クルセダーズ」がレコードを出そうとしたが、朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)の抗議で発売中止になった歌だ。

 イムジン河(臨津江)は北緯38度線を横切って「北」から「南」へ流れる川。その歌詞は、川の清流や水鳥に、引き裂かれた民衆の悲しみを託し、いつの日にか…と統一を願う内容だ。

 3番までの歌詞のうち、1番は、メンバーの友人だった松山猛(たけし)(71)が京都の朝鮮学校に通う友人の在日コリアンから教わったもの。2、3番は松山のオリジナルである。多感な若者がまさしく、わがことのように「分断の悲劇を思って」書いたのだ。

 ではなぜ、朝鮮総連が抗議したのか?

 この歌はもともと、北朝鮮で1957年につくられた。題名は「リムジン江(ガン)」(臨津江の北朝鮮風発音)。歌詞は、朴世永(パク・セヨン)(1902~89年)という南から北へ渡った有名な詩人が書いた。彼にとっては、(分断のために)今は帰ることができない懐かしい「故郷(南)」を思う歌だ。

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