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【ソウルからヨボセヨ】長距離ミサイルの開発には熱心なのに… 遠出するにも命がけの北朝鮮の切なさよ  

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【ソウルからヨボセヨ】
長距離ミサイルの開発には熱心なのに… 遠出するにも命がけの北朝鮮の切なさよ  

北朝鮮の外交団らを乗せた高麗航空の専用機=2009年8月、金浦(ロイター) 北朝鮮の外交団らを乗せた高麗航空の専用機=2009年8月、金浦(ロイター)

 米国と北朝鮮の首脳会談は6月12日、シンガポールで開催されることで落着したが、この場所をめぐっては観測が乱れ飛んだ。その際、金正恩委員長の専用機の航続距離が短いため「欧米など遠くには出かけられないはず」ということがしきりにいわれた。

 専用機は旧ソ連製の古いもので、北のパイロットは長距離飛行の経験も無いため安全性を考えると遠出は無理というのだ。ただシンガポールは平壌から5千キロ足らずで「何とか大丈夫」ということからそうなったのかもしれない。先週、専用機で中国の大連に出かけたのはシンガポール行きの予行演習だったという観測も出ていた。

 それにしても米国まで届くICBM(大陸間弾道ミサイル)を開発したと威張っている北朝鮮なのに、最高首脳が外遊する長距離旅客機さえないとは。そして長距離ミサイルは飛ばせても、旅客機の長距離飛行の経験はないというのだ。北朝鮮という国の異常さと切なさを象徴する話である。

 最近の北の“変化”はその異常さを脱皮し、経済重視の正常国家への道を模索するものだと韓国では期待し、金正恩氏が夫人同伴で現れたのも“正常化”論の証拠にしているが、さて? 韓国マスコミにはもう北の核放棄が実現したかのような浮かれた話があふれている。(黒田勝弘)

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