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【春風亭一之輔の直球&曲球】噺家殺すにゃあスマホ一発鳴らしゃいい 

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 正直、そこでお客さんが笑ってもまるでうれしくない。そんなことに器用になりたくない。その“間”をつなぐため仕方なしにやってしまう。着信音など無視して泰然としてればよいのに…われながら情けない。

 「私の携帯が鳴ってしまったのだが、落語家はそれをうまく処理していた。私のおかげでその日は盛り上がった」 そんな見当違いな日記をネットで目にしたときは、本当に殺意を覚えた。ま、これは極端な例。言いたくないが言わせてもらうと、ライブで着信音を鳴らすのは『ちゃんと新聞をとっている世代』に多いのです。読者の皆さん、どうぞくれぐれもお気をつけくださいませ。「私は大丈夫」は禁物。

 噺家殺すにゃ刃物は要らぬ、スマホ一発鳴らしゃいい。

                  

【プロフィル】春風亭一之輔

 しゅんぷうてい・いちのすけ 落語家、昭和53年千葉県生まれ。日大芸術学部卒。平成13年、春風亭一朝に入門して朝左久、二つ目昇進時に一之輔を名乗る。24年、21人抜きで真打ちに抜擢(ばってき)。古典落語の滑稽噺を中心に、人情噺、新作など持ちネタは200以上。

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