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【正論】戦争は文民統制で止められない 東京国際大学教授・村井友秀

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 ≪世論を無視できなかったネルー≫

 インドのネルー首相は中国の脅威について「歴史的に強大な中国が成立したときは常に拡張主義的である」と述べ、「友好による中国封じ込め政策」によって中国との関係を安定させようとした。しかし、1959年に中国の支配に抵抗するチベットの反乱が鎮圧され、インドへ逃れるチベット難民を追って国境付近に進出した中国軍と国境を守るインド軍が衝突し、インド軍に10人の戦死者が発生する事態になった。

 このような状況の中で、ネルー首相は事態の沈静化を図り下院で演説し、「誰も住まない高山にあるわずか2マイルの土地が国家の名誉と尊厳の問題になっている。両国にとって逃げ道がなくなるまでこの問題を追い詰めてはならない」と主張した。

 しかし、このようなネルー首相に対してインドの世論は反発した。インドの新聞は「中国の目的は、強大な軍事力を誇示することによって、アジアの人々のインドに対する信頼感を打ち砕くことにある」「中国の脅迫に屈服してはならない」と主張し、ネルー首相の軟弱外交を非難した。

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