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【ソウルからヨボセヨ】通訳なしの南北会談…だけど「今すぐ統一」できる?

 中国国営通信新華社が8日に配信した、中国遼寧省大連で会談に臨む中国の習近平国家主席(右)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の写真(新華社=共同)
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 先月末、板門店で開かれた南北首脳会談の様子をテレビで見たという在韓日本人女性が「南北のトップが通訳も介さず普通に話していたことが印象深かった」と言っていた。同じ民族で韓国・朝鮮語が母語であるから当然だ。分かっていても、彼女にはそれが新鮮に映ったそうだ。「その気になれば、いつでも南北統一はできるんじゃないの」とも思ったという。

 板門店宣言の発表を前に、南北の首脳は屋外を散策し、30分以上2人だけで話し合った。文在寅大統領の言葉に何度もうなずき、真剣な表情で語っていた金正恩朝鮮労働党委員長。詳細は不明だが、文氏が後に語ったように、2人は虚心坦懐に対話したそうだ。その自然な光景を振り返れば「その気になれば統一論」も一笑に付すことはできない気がする。

 韓国では今、6月の米朝首脳会談が注目され、ニュースも「北」に集中し、実に平和な雰囲気だ。韓国人の知人何人かにこの「統一論」を話すと、笑顔の半面、表情は皆ぎこちない。自信のなさが伝わってきた。

 韓国では「今すぐの南北統一」を望む意見は多くない。諸般の事情があるのだろうが、南北首脳会談はいつか訪れる統一の現実味を伝えた。ただ、韓国社会ではそれを受け入れるだけの心の準備や余裕を感じることはない。(名村隆寛)

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