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【日曜に書く】荻村伊智朗ありせば…なぜスポーツはルールを定めているのか 論説委員・佐野慎輔

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 今回の卓球騒動の最中、ワイカート氏の4代前のITTF会長、故荻村伊智朗さんの名前があちこちで聞かれた。

 1991年世界卓球選手権千葉大会。南北合同チームが結成され、コリア女子は団体戦9連覇をねらった中国を破って優勝した。その裏に荻村さんの力があった。しかし、27年前のそれと今回とでは本質は異なる。

選手に負担かけるな

 荻村さんに思いを致せば、彼は突然行動したわけではない。87年にITTF会長に就任すると、翌年のソウル・オリンピックで合同チーム結成をめざした。「ピンポン外交」によって国際社会とつながった中国が意識にあった。しかし、ソウルでは実現できずに、窓口を残し「熟すとき」を待った。

 その間、韓国に20回、北朝鮮には15回も足を運び、厚い氷を溶かした。同時に他の加盟国の理解を取りつけて、理事会の議題に挙げて機関決定。日本の自治体にかけ合い合宿地まで探した。一方で、合同チームを諭した。「大会の前日までは最大限の優遇をする。しかし始まったら、いっさい優遇はしない」

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