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【主張】はしかの流行 「ワクチン2回」の徹底を

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 沖縄県、愛知県などではしか(麻疹)の患者数が100人を超えた。

 台湾から沖縄への観光客が最初の報告例で、ワクチン接種が十分でない人を中心に広がった可能性がある。重く受け止めたい。

 はしかはウイルスで引き起こされる。感染力がとても強く、マスクは役に立たない。10~14日の潜伏期間を経て発症する。重篤化することもあり、死亡例は1千人に1人とされる。

 日本では、世代によって免疫に差がある。50代以上の世代にとってはしかは「かかる病」だった。一度感染すると、免疫は生涯続くとされる。

 40代以下の世代にとっては、ワクチンで「防ぐ病」である。平成18年度に、それまで1回だったワクチン接種が2回になった。

 初回は1歳で、2回目は小学校入学前に行う。1回では十分な免疫がつかず、若い世代で散発的な流行があったからだ。

 このため、2回接種が徹底していない世代がある。おおむね18歳以下は、2回接種が制度化された後の世代である。

 18~28歳には、厚生労働省が特例的に2回目の接種を行った。だが、それより上の世代は、1回しか接種していない人が多いとみられる。

 今回の流行は、30代の感染が最も多い。それに20代、40代が続く。2回接種が徹底されていない世代で広がったようだ。

 特に40代以下の世代は、自身の接種を母子手帳などで確認し、受けていなければ2回目の接種を検討したい。

 幼児の2回目の接種も徹底されていない。感染防止には95%の接種率が必要とされているが、全国平均はそれに届かない。沖縄県(89・8%)、東京都(90・8%)がかなり下回っている。かかりつけ医が保護者に接種を促すことも重要だ。

 はしかは世界で根絶が目指されている。日本は27年に世界保健機関(WHO)から「排除」の状態にあると認定された。国内株による感染が3年間ないことが要件である。

 アジアやアフリカ諸国では依然、多数の患者報告がある。東京五輪・パラリンピックを控え、海外と人の行き来が一層活発になる。それを前提に、対策を取ることが必要だ。

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