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【ソウルからヨボセヨ】「水かけ姫」「ナッツ姫」で話題 パワハラを取り巻く韓国的風景

 ソウルの警察署に出頭した大韓航空の前専務、趙顕●(=日へんに文)氏=1日(聯合=共同)
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 韓国の流行語に「カプチル」というのがある。日本でも話題の大韓航空(KAL)の経営者家族による従業員や取引先に対する横暴、いじめなどその典型とされる。権力や地位を背景にした下の者や弱い者に対するいじめだからいわば「パワハラ」のことである。

 韓国では甲、乙、丙、丁…で1番やトップを意味する「甲(カプ)」の文字を使ってその行為を「カプチル」といっている。甲はこれまで大金持ちを意味する「甲冨(カップ)」などといった表現に使われていたが、最近はもっぱらパワハラ用語になっている。

 韓国は「持てる者」の自己誇示と「持たざる者」の嫉妬や恨みという二極構造が目立つ社会だが、1990年代以降のいわゆる民主化風潮で後者による反撃、告発が活発化し、それを正義感過剰(?)のマスコミが精力的に取り上げあおるようになった。その最大のターゲットが「持てる者」の象徴である家族支配の「財閥」というわけだ。

 それにしてもKALで経営幹部になっている会長夫人や娘が業務上、怒り狂ってコップや書類を投げたり暴れたからといって、捜査当局が大々的に捜査に乗り出し、逮捕したり刑事罰を科すなどというのは実に大げさだ。これも法治より世論の感情(嫉妬?)を重視する韓国的風景である。(黒田勝弘)

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