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【北京春秋】習近平国家主席が立ち寄った食堂に全国から客殺到 四川大地震10年の明と暗

中国の習近平国家主席
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 四川大地震から10年を迎えるのを前に、かつての被災地を回った。政府の支援に感謝する住民もいれば、観光客相手の慣れない商売に悪戦苦闘する少数民族の夫婦もいた。今年に入り急に羽振りが良くなったのは楊雲剛さん(53)だ。

 震源地の四川省映秀に住む楊さんは10年前、自動車教習所の教官をしていた。運転中に地面が大きく波打った。家族は無事だったが自宅は倒壊。2012年、腕に覚えがあった楊さんは中華食堂を開業した。

 幸運が舞い込んだのは今年2月。中国で一番有名な人物が店を訪れたのだ。習近平国家主席その人である。視察中の習氏が店の近くを通りかかったので、楊さんが思い切って習氏に声を掛け店に招き入れたらしい。

 「習主席は食堂で商売の状況や暮らしぶりについて質問した。豆腐プリンを作る過程も体験。臼をひいて『おもしろい』と笑った」(国営新華社通信)

 ニュースが流れると全国から客が押し寄せた。「10年前の年収は2万元(約34万円)だったけど今では5倍以上。今年はもっと増えるよ」と楊さんはほくほく顔。「習主席は情け深いお方だ。住民の暮らしを気に掛けてくださる」とも語った。

 「娘が死んだのは学校の手抜き工事のせいだ」。今なお政府に真相究明を求める、ある母親のことを思った。(藤本欣也)

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