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【海峡を越えて 「朝のくに」ものがたり】(17)京城はなぜ100万都市に 「泥濘」から発展した日本人街

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【海峡を越えて 「朝のくに」ものがたり】
(17)京城はなぜ100万都市に 「泥濘」から発展した日本人街

楽しげな娼妓の思い出

 京城のもうひとつの日本人街は、南山の南に形成されていった「龍山」だ。日本陸軍の朝鮮軍司令部が置かれ、軍関係者が多い。

 龍山で祖父母が洋品店を経営していた齊藤雄一(86)には興味深いエピソードがある。その店に買い物にやってきた朝鮮人娼妓たちとの思い出だ。京城最大の遊郭は本町東端の新町にあったが、龍山にも小さな花街があり、そこの娼妓がよく店に来ていた。

 「20代くらいで洋装の朝鮮人女性たちが楽しそうに買い物をしていた。(戦時下で)衣料切符が必要だったのに、(慰安婦として)戦地へ行く人には特配があったらしい。まだ(旧制)中学の1年生だった私に『僕ちゃんも早く兵隊さんになりなさいよ』って、笑いながら、からかわれたことを覚えていますよ」

 なるほど、韓国が主張する“強制連行されたいたいけな少女”などとは随分、イメージが違う。=敬称略(文化部編集委員 喜多由浩)

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