PR

ニュース コラム

【ソウルからヨボセヨ】味より政治?正恩さんとの夕食会 「おでん」はなぜか…

夕食会に臨む(左から)北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の李雪主夫人、金正恩朝鮮労働党委員長、韓国の文在寅大統領、文大統領の金正淑夫人=27日午後、板門店(韓国共同写真記者団撮影)
Messenger

 板門店(パンムンジョム)での南北首脳会談の後、韓国側が金正恩(キム・ジョンウン)氏一行のために準備した歓迎夕食会のメニューが実に面白かった。歴代大統領をはじめ北朝鮮と親しかった韓国の名士の故郷などから、わざわざ食材を“総動員”して北朝鮮側をもてなしたのだ。

 たとえば金大中(デジュン)元大統領の故郷、木浦(モッポ)の荷衣島(ハウィド)からは「ニベ鯛」で、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領は釜山(プサン)近郊の金海(キメ)の「有機米」、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の場合は釜山(プサン)の「マトウ鯛」とか。民間人では北への牛1千頭寄贈で知られた現代財閥の創業者、鄭周永(チョン・ジュヨン)は「瑞山(ソサン)牧場の牛肉」、そして金日成(イルソン)と親しく親北で世界的な亡命作曲家だった尹伊桑(ユン・イサン)については統営(トンヨン)の「タコ」というわけだ。

 そのほか正恩氏が少年時代に留学していたスイス風のポテト料理や南北非武装地帯で採取した山菜によるビビンバなどというのもあったが、凝りに凝った感じでどんな味だったか気になるほどだ。先に韓国を訪れたトランプ米大統領の歓迎晩餐(ばんさん)会で、日本にあてつけるように竹島近海で取れたと称する「独島エビ」をわざわざ出したほどの文在寅政権だから、いわば「味より政治」ということか。

 ただ文、盧両氏の政治的故郷である釜山の名物は「おでん(日本語そのまま)」である。これがなぜメニューに入らなかったのか実に残念ですねえ。(黒田勝弘)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ