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【正論】韓国民よ、政治危機に覚醒せよ 拓殖大学学事顧問・渡辺利夫

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 李明博元大統領が逮捕されたのは3月下旬である。独立後の韓国の大統領は、李承晩氏以来、現職の文在寅氏を除いて11人だが、その末路は、暗殺、拘束、自殺を含めて悲劇的なものがほとんどであった。儀式化された政治的報復というべきものであろう。

≪「党争」は李朝時代から続く≫

 李朝時代以来、この社会においては富も名誉もその源泉はすべて中央の政治権力にあった。それゆえ中央権力を求め、各集団がしのぎを削る「党争」が李朝時代を通じて恒常的に展開されてきた。

 朝鮮は文治社会である。党争の手段は武力ではなく理論であった。儒学の解釈をめぐり自らを正統とし他を異端として抹殺しようとするイデオロギー闘争であった。その分、党争は怨讐(えんしゅう)と遺恨を含む抜き差しならないものとなり、いつ果てるともしれない長期戦の様相を呈したのである。

 李朝時代の高級官僚は「両班」といわれ、極め付きの難関である「科挙」に合格した一握りの秀才たちである。この官僚群が国王を支え国家統治がなされてきた。道の長官に始まり地方の末端に至る首長のすべてが中央から派遣される官僚によって占められ、彼らが地方の支配者となった。

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