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【正論】韓国民よ、政治危機に覚醒せよ 拓殖大学学事顧問・渡辺利夫

韓国の文在寅大統領=3月、ソウル(聯合=共同)
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≪繰り返される大統領の報復≫

 「貴族たちは、いくつかの派閥に分かれ、互いに執拗(しつよう)な憎悪をぶつけ合っている。しかし、彼らの党派は、なんら政治的、行政的原理を異にするものではなく、ただ尊厳だとか、職務上の影響力のみを言い争っている大義名分だけのものである。朝鮮における最近三世紀の期間は、ただ貴族層の血なまぐさい不毛の争いの単調な歴史にしかすぎなかった」

 李朝末期の厳重な鎖国体制下の朝鮮に潜入し、居住した唯一の欧州人集団がパリ外邦伝教会所属の数名のフランス人宣教師であった。彼らは後に、拘束、処刑されるのだが、それ以前にパリの教会に朝鮮の政治社会の諸相についての通信文を頻繁に送っており、これを素材にして書かれた資料的価値の高い文献がシャルル・ダレの『朝鮮事情』である。前掲の文章はここからの引用である。

 弾劾により大統領を罷免された朴槿恵氏がソウル中央地裁による1審判決で、懲役24年、罰金180億ウォン(約18億円)を言い渡された。予想されていたこととはいえ、韓国という国家の特異な政治文化について改めて思い知らされている。前政権の悪を徹底的に暴いて現政権の統治の正統性の証しとするというのが、この国の政治の伝統的なやり口なのである。

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