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【正論】北「非核化」の策略に騙されるな 平和安全保障研究所理事長・西原正

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【正論】
北「非核化」の策略に騙されるな 平和安全保障研究所理事長・西原正

平和安全保障研究所の西原正理事長 平和安全保障研究所の西原正理事長

 文大統領は国賓として招かれたにもかかわらず、3泊4日の北京滞在中、習近平氏主催の晩餐(ばんさん)会は1回だけであり、韓国内では中国側の対応は「侮辱的」だったとの不満が大きい。

 その上、韓国の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備に関する中国の批判は依然厳しかった。それは平昌オリンピックの開閉会式に、次期冬季オリンピックの開催国として要人を送らなかったことにも表れていた。中国は南北朝鮮に影響力を持ちながら、北朝鮮とは事実上の同盟関係を復活させることになりそうだ。

 中国は今後、予定されている南北首脳会談や、米朝首脳会談の過程で、自らの見解を表明し影響力を行使しようとするだろう。韓国に対しては、北朝鮮の脅威の激減を理由に米韓軍事演習や韓米同盟を批判して、米韓間を分断しようとするかもしれない。

 ≪南北不可侵は思慮を欠く議論だ≫

 韓国の一部では、今後の半島の平和のため南北の不可侵条約案を主張する声も出ている。

 実際、北朝鮮シンパである左派勢力の強い支持で成立した文政権が、北朝鮮との融和を積極的に進める可能性は高い。米朝首脳会談や5月初旬に予定されている日中韓首脳会談などで、北朝鮮や中国が南北間の不可侵条約や平和条約を提案することも考えられる。しかし、これはきわめて思慮を欠いた議論だ。

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