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【正論】北「非核化」の策略に騙されるな 平和安全保障研究所理事長・西原正

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 米朝の交渉が始まれば、北朝鮮は米国側にこれ以外の条件も付けるであろう。核兵器や核施設の凍結・削減・廃止などと引きかえに、米国による対北制裁措置の緩和や米韓軍事演習の規模縮小、あるいは在韓米軍の撤退などの要求をしてくると思われる。そして米国側の履行進度が遅ければ、核廃絶の約束を反故(ほご)にするかもしれない(米国側も北朝鮮の態度に不満であれば、交渉を中断するだろう)。

 そうなれば米朝合意が不可能になるばかりか、中露韓などが緊張緩和のために経済制裁に対して、独自の緩和策をとってしまう可能性がある。北朝鮮はこれを狙っているのかもしれない。

 ≪影響力回復した中国に警戒を≫

 金正恩氏の訪中によって、中国の朝鮮半島への影響力が回復したことも注目すべきである。金正恩氏が中国の反対を押し切って核・ミサイル発射を続けたことに対して、中国は強い不満を持っており、両国の冷却した関係が続いていた。しかし、訪中により飛躍的に関係が改善されたことで、中国は半島の安全保障に影響力を及ぼすことのできる立場を築くことができた。

 実際、今回「非公式訪問」をした金正恩氏に対する中国の厚遇ぶりは、昨年12月に国賓として訪中した文在寅大統領への「冷遇」とは対照的であった。

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