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【海峡を越えて 「朝のくに」ものがたり】(14)文化・芸術に政治絡める愚 「国歌」作曲者も親日派の事典に

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有能だからこそ重用

 ところで、遠藤の著書によれば、洪と同時期に、東京高等音楽学院に留学していた朝鮮人の中には、後に韓国の国歌と位置づけられる「愛国歌」を作曲した安益泰(アン・イクテ)(1906~65年)がいた。そのくだりを引いてみよう。《日本全国はもとより朝鮮や台湾などからも優秀な学生がこうして参集した。(略)彼(洪)に続いて翌1930年の韓国人卒業生の中には特筆すべき4人の逸材がいた…ピアニストの金元福、バイオリニストの洪盛裕、ピアノ科卒業の朴啓成、またチェリストで後に韓国国歌となる「愛国歌」を作曲した安益泰である》(『鳳仙花 評伝・洪蘭坡』から)

 安はその後、欧米で活躍、世界的な名声を得たが、戦時中、満州国建国10周年祝賀曲に関わっていたことや愛国歌の“流用疑惑”まで問題視されて「親日人名事典」に名前を載せられている。

 だが、当時、才能に恵まれた朝鮮の若者が日本へ留学するのは当たり前のコースだったし、優れた音楽家だからこそ、時の政権や軍部に重用されたのだ。

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