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【日曜に書く】大阪の夢は海に浮かぶ 論説委員・鹿間孝一

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【日曜に書く】
大阪の夢は海に浮かぶ 論説委員・鹿間孝一

 この2大イベントで、OSAKAの国際的な知名度は飛躍的にアップするだろう。好調なインバウンド(訪日外国人客)にも一段と弾みがつく。

 大阪観光局によると、昨年1年間に大阪府を訪れた外国人客は、過去最多の1111万人に達した。前年比18%増で、5年前に比べると5倍以上の伸びである。消費額は初めて1兆円を超えた。

 さらなるインバウンド景気を当て込んで、ホテルの建設ラッシュが続いている。それも高級ホテルが多い。外資系のホテルチェーンが次々に進出し、既存のホテルは改装や建て替えで客室数を増やす。

 地元の期待はIRにある。アジアの富裕層をターゲットに、客単価が高く、長期滞在が見込める。さらに歴史・文化遺産を有する京都や奈良へ観光に出かけるなど、関西全体にシャワー効果がある。

 IRが誘致できれば、ホテルも供給過剰にはなるまい。

地に足をつけて

 長年、大阪で取材してきた記者にはデジャビュ(既視感)がある。

 1994年に泉州沖を埋め立てた関西国際空港が開港した。翌年にはアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の開催が決まっていた。地盤沈下した大阪が浮上するチャンスとみられたが、折悪(あ)しく阪神大震災が起きたこともあり、起爆剤は不発に終わった。

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