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【編集局から】
ハリルホジッチ前監督の言い分も聞くのが筋では?
サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会まで約2カ月というこの時期に、日本代表のハリルホジッチ監督が解任されました。選手との信頼関係が修復できないほど壊れていたとのことですが、監督だけに非があったのでしょうか。
弊紙サッカー担当の解説記事の中に、こんなくだりがありました。「昨年12月には一部の代表選手が田嶋会長に監督への不安を漏らした」。サラリーマンとしては、選手がサッカー協会のトップに“直訴”する状況に、どこか違和感を覚えました。
新聞報道では、争いごとについて、一方の主張だけではなく、双方の立場を取材し、伝えるのが原則です。解任通告に驚きと怒りを見せたというハリルホジッチ氏の言い分を聞く必要があります。
来日し、何を語るのか-。“泥仕合”となり、チームの立て直しに影響を与えることだけは、勘弁してほしいものです。(副編集長 川越一)