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【海峡を越えて 「朝のくに」ものがたり】(13)歌には「抗日」も「親日」もない  「鳳仙花」歌う加藤登紀子

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【海峡を越えて 「朝のくに」ものがたり】
(13)歌には「抗日」も「親日」もない  「鳳仙花」歌う加藤登紀子

洪蘭坡夫人と=1990年、韓国・ソウル(加藤事務所提供) 洪蘭坡夫人と=1990年、韓国・ソウル(加藤事務所提供)

 加藤が『鳳仙花』を知ったのは1970年代の後半、知人のギタリスト、原荘介(78)が口ずさんだのを聴いて、たちまち心を奪われた。韓国のコンサートで「一番大事な歌」と勢い込んでいただけに簡単には引き下がれない。“直談判”に持ち込んだ。

 「私がここで歌って、あなたたち(韓国記者)がどう感じるか? 正直に聞かせてほしい。イヤなら歌うのをやめます」と記者会見の場でギターを取り出し、会見用のマイクに向かって歌い始めたのである。

 記者たちは、じっと耳を傾けて聴いていた。だんだん、その場の空気が変わってゆく。歌い終わってから「もう少し韓国語の発音を正しく歌ってほしい」と注文がついたが、もはや強い拒否感はない。「じゃあ、ここで正しい発音を教えてください」と加藤が持ちかけると、10人以上の記者が、その場に残って即席のレッスンが始まった…。

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