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【ソウルからヨボセヨ】北に文句も言えぬ、ご都合主義の歴史認識

朝鮮労働党の金英哲副委員長
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 芸術団交流で平壌を訪れていた韓国記者団のところに金正恩(キム・ジョンウン)側近の一人である金英哲(ヨンチョル)・統一戦線部長が現れ「南側で天安(チョナン)艦撃沈の主犯だといっているのがこの自分です」と冗談っぽくあいさつしたことが韓国世論を刺激した。バカにしているというわけだ。

 2010年、西海岸沖で韓国海軍の哨戒艦「天安」がひそかに北朝鮮の魚雷で撃沈され46人が死亡した。国際調査団は事件は北の犯行と断定したが、北は例によって都合が悪いといつも韓国側のデッチ上げといって居直る。金英哲は事件当時の軍責任者だったため、先の平昌冬季五輪で韓国にやってきたとき、韓国では批判の世論が起きた。

 金英哲はそのことを皮肉って「そのウワサの人物がオレだ!」とばかり居直ってみせたのだが、だからといって事件を認めたわけではない。翌日の北の労働新聞はあらためて「事件はデッチ上げの謀略」と韓国を非難している。こういうのがまさに「妄言」である。ところが日本相手には何でも官民挙げて「妄言!」といって騒ぐ韓国が、北相手には公式に文句もいえない。近く3回目の南北首脳会談が予定されているが、韓国は過去の侵略戦争やテロ被害についての謝罪・反省を会談で求めたことは一度もない。彼らの歴史認識はその程度のご都合主義というわけだ。(黒田勝弘)

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