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【オリンピズム】嘉納治五郎と幻の東京大会(1) 「アジア初」は信頼と尊敬の証し

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【オリンピズム】
嘉納治五郎と幻の東京大会(1) 「アジア初」は信頼と尊敬の証し

アジアで初めてIOC委員に就任した嘉納治五郎 アジアで初めてIOC委員に就任した嘉納治五郎

 また、33年に国際連盟を脱退した日本にとって、国際競技会を東京で行う意義は計り知れないという思いもあったのではないか。老齢を顧みずに、カイロに向かった理由でもあった。

 カイロ総会に出席した嘉納は「オリンピックの開催は政治的な状況などの影響を受けるべきではない」と訴えた。IOC関係者からも「教育者」として高く評価されていた嘉納の主張に異を唱えるIOC委員はいなかったという。東京開催への信任を得た嘉納は、さらなる支援を取り付けるべく、欧州と米国のIOC委員を回り、ようやくカナダ・バンクーバーから氷川丸に乗船し、帰国の途につく。息を引き取ったのは横浜帰着の2日前だった。

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