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【海峡を越えて 「朝のくに」ものがたり】(12)文武両道の京城師範 日朝ラガーで達成した3連覇

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【海峡を越えて 「朝のくに」ものがたり】
(12)文武両道の京城師範 日朝ラガーで達成した3連覇

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 京城師範は、文武両道の名門校だった。大正10(1921)年創立の教員養成校。学費免除制度があり経済的に恵まれない家庭の秀才がそろった。以前も触れたが、韓国大統領になった朴正煕(パク・チョンヒ)も大邱師範に入学し、教職に就いている。

 「武」の方で名高いのはラグビー部の活躍だ。野球の「春夏の甲子園」と並ぶ「冬の花園」として、人気が高い現在の全国高校ラグビーの前身大会で、昭和5(1930)年から3連覇の偉業を達成、翌8年も準優勝を果たしている。

 優勝旗が玄界灘を渡ったのは、京城師範のときが初めて。3連覇以上は他に戦前の同志社中、戦後も秋田工、啓光学園(現・常翔啓光学園)、東福岡しか達成(両校優勝を含む)していない偉業であった。

 8年に京城師範の附属(ふぞく)小に入学した朴贊雄は『日本統治時代を肯定的に理解する』の中で当時の様子を振り返っている。《京師のラグビー部は殆(ほとん)ど毎日、放課後にグラウンドに集まって練習していた。このグラウンドは僕らの(小学校の)運動場と続いていた。僕らは彼らの練習を見守るのが好きだった(略)いつのまにか自分もひとかどの選手になった気分にとりつかれる》。スター選手をあこがれのまなざしで見つめた興奮ぶりが伝わってくる。

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