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【ポトマック通信】厳戒のブエノスアイレス、会議は「遠くの出来事」のよう…

記念撮影に臨む、G20に参加した各国のメンバー=19日、ブエノスアイレス(共同)
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 20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の取材で先日、訪れた南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの中心部は、街角の至る所で兵士や警察官が目を光らせる物々しい雰囲気に包まれていた。

 「海外から投資を呼び込みたい政権は、成功裏に会議を終えて安全面をアピールしたいのだろう」。地元駐在の記者が、そう解説した。確かに、治安を優先したためか会場周辺は高い壁で覆われ、市民は中の様子がうかがい知れない。報道陣の取材場所も制限され、どこか会議が「遠くの出来事」のように感じられた。

 かつてデフォルト(債務不履行)を経験したアルゼンチンは長年、国際金融市場から孤立してきたが、2015年末に発足したマクリ政権は、国際復帰を目指して改革を進めてきた。会議初日、主催国アルゼンチンの記者会見に出席すると、国際会議に必須の通訳音声が流れるイヤホンはなく、閣僚が最後までスペイン語で話し、質問も受けずに終わった。「本当に国際社会にアピールしたいの?」。そんな疑念も一瞬湧いたが、翌日の会議閉幕後の会見は英訳付きの映像がネットでも生中継された。

 中国やロシアなど世界で権威主義への揺り戻しが強まる中、アルゼンチンが民主的で開かれた国を築き、国際社会で存在感を示そうというのなら、大いに歓迎したい。(塩原永久)

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