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【正論】「日本型リベラル」の真相は何か  動物行動研究家 エッセイスト 竹内久美子

竹内久美子氏
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 「日本型リベラル」と呼ばれる人々をご存じだろうか。共産主義、社会主義が失敗に終わり、所詮は絵空事でしかなかったと判明した今でも、その思想にしがみついている人々。日本に特有の存在である。

 思想に沿わなければ妨害する

 単にしがみついているだけなら、個人の自由だ。問題なのは彼らが、自分たちの思想に沿わせるために、思想に沿わない事柄に対し妨害行為をとるということだ。

 こういう「日本型リベラル」は、政治や文系の研究分野にのみ存在すると思われているようだが、そうではない。私が長年学んできている、動物行動学、進化生物学の分野にも存在する。しかもその言論活動の活発さのために、あたかもこの分野を代表する考えであるかのようにとらえられており、大いに迷惑している。

 ここではこの分野の大半の人間は「日本型リベラル」ではないことを明言したうえで、なぜ日本には特殊とも思える考えの人々が存在するのかを考えたい。

 その前に、私が関係している分野における実態を見ていただこう。「日本型リベラル」の研究者は科学的事実よりも思想を優先させるために、こんな“捏造(ねつぞう)”をする。以下はメディアに頻繁に登場する、ある人物の発言だ。

 「人間の歴史上、婚外交渉がながらく重要な働きをしてきたのか、現在でも実際にしばしば精子間競争の状況があるのか、くわしいことはよくわかりません」

 精子間競争とは卵(卵子)の受精をめぐって複数のオスの精子が争うこと。人間ではたいていの場合、浮気において起こる。つまりこの発言によれば、人間では過去はともあれ、現在でもしばしば浮気が行われているかどうか、詳しいことはよくわからないというのである。

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