産経ニュース

【風を読む】どんな世界に住みたいか 論説副委員長・榊原智

ニュース コラム

記事詳細

更新

【風を読む】
どんな世界に住みたいか 論説副委員長・榊原智

習近平国家主席=北京の人民大会堂(共同) 習近平国家主席=北京の人民大会堂(共同)

 形ばかりの採決はあっても、民主主義はない。こんな結果を公表して恥じないのだから恐れ入る。共産党の支配を嫌う人々は中国にもいるだろうが、民主的に覆すすべはなく、公然と反対すれば弾圧される。

 習氏の専制は希代の独裁者、毛沢東のそれに劣っているが、日本にとって習氏の中国は毛沢東の中国よりもはるかに脅威である。基本的価値観を共有しないまま中国が台頭し、自国に都合のいい国際秩序を作ろうとしているからだ。習氏の独裁強化は、望ましい価値観とは正反対の方向へ中国が進んでいることを示している。自国民を専制支配し続けようとする習氏が、他国民に寛容であるわけもない。

 日本は民主国家なのだから、国民は、中国に対して及び腰になりがちな政府や政治家をもっと叱咤(しった)激励したほうがよい。

関連ニュース

「ニュース」のランキング