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【海峡を越えて 「朝のくに」ものがたり】「日本がつくった」と、なぜ言わない?! (10)鉄道と水道の密接な関係

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【海峡を越えて 「朝のくに」ものがたり】
「日本がつくった」と、なぜ言わない?! (10)鉄道と水道の密接な関係

 劣悪だった水環境

 当時の鉄道は蒸気機関車(SL)だ。ボイラーで大量の水を石炭で燃やし、蒸気の力で駆動させる。だから沿線各所に給水所がないとSLは走れない。

 朝鮮の上水道整備も鉄道建設と合わせて日本統治時代に急速に進んでいる。それまでの、水をめぐる環境は劣悪であった。

 昭和12年の業界誌に開城(現北朝鮮)の上水道事業について書いた一文が残っている。

 《朝鮮の開城府は高麗朝500年間の都…昭和5年の府制実施時には鮮内有数の都市にして人口約5万(略)市街一体井(戸)水に乏しく且(か)つ飲料に適するもの稀(まれ)なるを以(もっ)て一朝(いっちょう)悪疫の発生あらんか、その惨害蓋(けだ)し戦慄すべきもの…上水道の建設は亦(また)実(じつ)に喫緊の急務なりとす》

 日本の水道技術は当時からトップレベルにあった。世界でも少ない「飲める水」を蛇口から供給できるのが今も昔も日本の水道技術の自慢である。そのために良質の水源を見つけて取水し、導水し、浄水施設で濾過(ろか)しなければならない。こうした技術と資金を投入し、12年の段階で、朝鮮の約60都市に、上水道を建設。住民の衛生環境も飛躍的に改善した。

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