PR

ニュース コラム

【ポトマック通信】憎悪の連鎖を断ち切れ 米社会の分断はロシアの思う壺

Messenger

 ロシアのネット企業が2016年の米大統領選で、ソーシャルメディアを通じて米国人に囚人服姿のクリントン元国務長官を演じさせていた。ロシアの米大統領選干渉疑惑に関するモラー特別検察官が2月に発表した起訴状にこう書かれていたのを読み、候補時代のトランプ大統領が参加した南部フロリダ州の集会で見た光景を思い出した。

 鳥かごの中に囚人服を着せたクリントン氏の人形を収めたものが駐車場に飾られ、支持者たちが笑いながら記念撮影をしていた。演説が始まり、トランプ氏がクリントン氏に触れると、「ロック・ハー・アップ!」(彼女を収監せよ)という掛け声が上がる。憎しみが満ちあふれていた。

 トランプ氏はロシアの干渉による選挙戦への影響を否定している。確かにクリントン氏によって「忘れられた人々」(トランプ氏)の白人中間層の支持を勝利につなげたのはトランプ氏自身の功績だが、米社会を分断して西側の民主主義にシミを付けるのがロシアの狙いだとしたら、干渉は成功したといえるだろう。

 6日の南部テキサス州予備選を皮切りとして中間選挙に向けた候補選びが始まった。「憎悪」の連鎖ではなくまっとうな政策論争を通じて、米国の民主主義に揺るぎがないことを証明してもらえるものと信じている。(加納宏幸)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ