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【産経抄】暖国の人間ならではの失態 2月8日

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【産経抄】
暖国の人間ならではの失態 2月8日

 ▼もっとも地元の詩人、広部英一は、この作品に批判的だった。「豪雪の底で」と題したエッセーで、雪に「美しさ」と「安息の時間」を感じるのは、漂泊者の美意識にすぎないと断じた。定住者にとって、雪は「恐怖そのもの」であり、「雪はむごい。雪は美しくない」というのだ。

 ▼『北越雪譜』の作者である越後の文人、鈴木牧之(ぼくし)も「雪の浅き国」「暖国」の人だから、雪を見ながら、飲食をし詩歌を作って楽しむことができる、と指摘していた。先日凍った道で尻餅をついたのは、雪のむごさを知らない、暖国の住人ならではの失態だった。

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