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【蔭山実のスポーツ茶論】科学が伝えるストーリー 「スタットキャスト」がティーンエージャーの野球人気呼んだ

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【蔭山実のスポーツ茶論】
科学が伝えるストーリー 「スタットキャスト」がティーンエージャーの野球人気呼んだ

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 日本でも最近、大リーグの中継で投球の回転数などを画面で見られるようになったが、重要なのは、このシステムを導入したことで、米国ではこれまで関心の薄かったティーンエージャーの間で野球が人気になったということである。

 ゲーム感覚で、スマートフォンからテレビでは届かない情報を楽しむ。スタットキャストは野球を楽しむ新しい世界を切り開いた。スポーツを新しい角度から知ることで、その競技のファンは増えるということが分かったのである。

 何を知ると楽しいのかが問題だが、それは収集、解析するデータの中身にかかってくる。数字が「よい」と判断されたときに次に何がもたらされるか。大事なのは数字で見えた選手の技術が新たなドラマを生む期待感だ。観戦しているだけでは見えてこないストーリーにつながっていく。

 同時に、データの意味を理解するには教育が必要である。スポーツの楽しみはファンの教育があって広まってきた。10年後は野球をもっと知っている時代へ。データは野球を文化として社会に残していく重要なツールとなりうるだろう。

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