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【オリンピズム】冷たい戦いを超えて(14)参加できなくてもかまわない

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【オリンピズム】
冷たい戦いを超えて(14)参加できなくてもかまわない

キラニンIOC会長と握手する宋中氏=1979年10月、名古屋市内のホテル キラニンIOC会長と握手する宋中氏=1979年10月、名古屋市内のホテル

 台北オリンピック委員会は中国復帰のIOC決定に強く抗議し、今度は台湾がIOCを脱退する。モスクワ五輪への選手派遣も見送った。

 「二つの中国」という問題はスポーツ界でもいまなお重いが、冷戦時代には、共産主義勢力の大国として対峙(たいじ)したソ連の対中観にも影響した。その一端が、論文『五輪、ソ連スポーツ当局と冷戦』の中で指摘されている。

 《中国はIOCに、台湾は中国の一部であり、国とは認識しないよう、抗議し、台湾をIOCから排除することが加盟の条件とした。ソ連はこうした中国が必要以上に事態を混乱させていると考えた。中国がオリンピックムーブメントとの関係を断つと、ソ連はIOCに再考をうながしたが、逆に中国が反発した。ソ連は中国とこれ以上、かかわると、国際スポーツ界で築き上げてきた権威が損なわれると判断し、主要な競技では中国との関係を維持しないことに決めた》

 中国にとって五輪は中台問題をめぐる政治的な戦いの場も同然であった。中国のスポーツへの政治介入を阻止することは難しく、ソ連が中国に引導を渡した。

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